
メタボリックシンドロームと内臓脂肪症候群の基本的な違いとは?
皆さんは「メタボリックシンドローム」と「内臓脂肪症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
どちらも健康に関わる大切な言葉ですが、似ているようで実は少し違った意味を持っています。簡単に言うと、内臓脂肪症候群は内臓脂肪が増える状態を指し、メタボリックシンドロームはその内臓脂肪の増加に加えて血圧や血糖値、脂質異常などの複数の健康リスクが重なった状態をいいます。
つまり、内臓脂肪症候群はメタボリックシンドロームの一部とも言えます。内臓脂肪が増えすぎると体の中で悪い影響が積み重なり、やがてメタボリックシンドロームの状態に進むことが多いです。
内臓脂肪はお腹の中の臓器の周りにつく脂肪で、これが増えると病気のリスクが高まるので注意が必要です。
では、それぞれの詳しい特徴をさらに見ていきましょう。
内臓脂肪症候群とは?増えるとどうなるの?
内臓脂肪症候群は簡単に言うと内臓脂肪がたくさんついた状態のことです。
私たちの身体には皮下脂肪という肌のすぐ下につく脂肪と、内臓脂肪というお腹の中の臓器の周りにつく脂肪があります。
特に内臓脂肪は周りの臓器や血管に悪い影響を及ぼしやすいのが特徴です。
内臓脂肪が多いと、体の中で以下のようなことが起こりやすくなります。
- 血糖値が高くなりやすい
- 血圧が上がる
- 悪玉コレステロールが増える
- 炎症反応が体内で強くなる
だから内臓脂肪症候群は健康管理でとても重要なんです。
メタボリックシンドロームとは?どんな状態?
メタボリックシンドロームは内臓脂肪がたまっているだけでなく、血圧、血糖値、中性脂肪(脂質)が一定の基準を超えた状態であり、それらが組み合わさって心臓病や脳卒中のリスクを高めている状態です。
厚生労働省の基準では、まず男性でお腹周りが85cm以上、女性で90cm以上の内臓脂肪の目安があり、それに加え次のうち2つ以上があてはまると診断されます。
- 中性脂肪が150mg/dL以上またはHDLコレステロールが40mg/dL未満
- 血圧が130/85mmHg以上
- 空腹時血糖値が110mg/dL以上
つまり、メタボリックシンドロームは複数のリスクが重なり合った「体の赤信号」みたいなものなのです。
メタボリックシンドロームと内臓脂肪症候群の違いを表で比較!
わかりやすく2つの違いをまとめた表を見てみましょう。
項目 | 内臓脂肪症候群 | メタボリックシンドローム |
---|---|---|
意味 | 内臓脂肪が多い状態 | 内臓脂肪増加に加え、血圧・血糖・脂質の異常が複数ある状態 |
診断基準 | 内臓脂肪の蓄積が主 | 内臓脂肪+2つ以上の基準異常 |
健康リスク | 生活習慣病のリスク増加 | 心血管疾患リスクが大幅に上昇 |
対策 | 運動と食事改善で脂肪減少 | 内臓脂肪減少+生活習慣の全改善 |
こうして見ると、内臓脂肪症候群はあくまで脂肪の状態を指すのに対して、メタボリックシンドロームはその脂肪の異常に加え体の他の異常が重なって健康に大きな影響を与えている点が違いです。
どちらも健康管理において見逃せないポイントなので定期的なチェックと生活習慣の見直しが大切です。
予防と改善のためにできること
内臓脂肪症候群、メタボリックシンドロームの両方で重要なのは、肥満の改善と健康的な生活習慣の維持です。
具体的には次のことが挙げられます。
- バランスの良い食事を心がける(野菜中心、脂肪分や糖分を控える)
- 毎日適度な運動を取り入れる(ウォーキングや有酸素運動など)
- 禁煙し、過度な飲酒を避ける
- ストレスコントロールや十分な睡眠をとる
早めの対策が将来の病気予防につながるので、日々の生活で少しずつ気をつけていくことが大切です。
内臓脂肪って実は体の中の臓器の周りにつく脂肪で、見た目のぽっこりお腹と直結していることが多いんです。でも、ただ太っているだけではなく、この内臓脂肪が増えすぎると体の中のホルモンバランスを乱したり、血糖値を上げたりしてしまうんですよ。だから、ダイエットするときに体重だけじゃなく「お腹周りを測る」のが重要なんですね。お腹の脂肪が減ると健康度がグッとアップします!
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