
メタボリックシンドロームとメタボリック症候群の基本的な違い
皆さんは「メタボリックシンドローム」と「メタボリック症候群」が似た言葉だと感じたことはありませんか?実はこの2つの言葉はほとんど同じ意味を持っていて、使われる場面や国によって呼び方が違うだけです。
メタボリックシンドロームとは、肥満や高血圧、高血糖、高脂血症などの状態が複数重なっている状況のことを指します。日本語で「代謝異常症候群」とも訳されることがありますが、一般的には「メタボリック症候群」とも呼ばれています。
簡単に言うと、体の中で糖や脂肪の代謝がうまくいかなくなり、心臓病や脳卒中などの重大な病気を引き起こしやすい状態のことです。どちらの言葉も病院や健康診断の場面で使われているので、基本的には同義語と考えて問題ありません。
言葉の由来と使われ方の違いについて
「メタボリックシンドローム」という言葉は、英語の"metabolic syndrome"から来ています。英語圏で使われている正式な医学用語です。
一方、「メタボリック症候群」は日本で使われることが多く、意味としてはほぼ同じですが、漢語的に「症候群」と訳したために生まれた言葉です。
実際の医療現場や健康指導の中ではどちらも使われますが、テレビや新聞、雑誌などのメディアでは「メタボリックシンドローム」の方が浸透しています。
つまり、「メタボリックシンドローム=カタカナ表記(外来語由来)」、「メタボリック症候群=日本語訳の表現」といった違いがあります。
具体的な診断基準と健康への影響
メタボリックシンドローム(メタボリック症候群)は複数の症状が重なることを意味します。診断基準は世界的に共通したものと、各国や地域で若干異なるものがあります。
日本における主な診断基準は以下の通りです。
診断項目 | 基準値 |
---|---|
腹囲(ウエスト周囲径) | 男性:85cm以上 女性:90cm以上 |
中性脂肪(TG) | 150mg/dL以上 |
HDLコレステロール | 40mg/dL未満 |
血圧 | 収縮期:130mmHg以上 拡張期:85mmHg以上 |
空腹時血糖 | 110mg/dL以上 |
診断には腹囲を必須条件とし、残りの3項目以上が当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
この状態が続くと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるため注意が必要です。
生活習慣の改善や運動、食事管理がとても大切になります。
まとめ:言葉の違いはほぼなし!正しい理解で健康管理を
今回の解説をまとめると、
- 「メタボリックシンドローム」と「メタボリック症候群」の違いはほとんどなく、どちらも同じ意味の言葉であること。
- 呼び方の違いは英語由来のカタカナ表記か、日本語訳かによるもの。
- 重要なのは生活習慣を見直し、発症や悪化を防ぐこと。
言葉の違いに迷うよりも、日々の健康チェックと改善を意識することが大切です。
ぜひこの記事を参考に、健康的な生活習慣を心がけましょう!
メタボリックシンドロームのウエスト周囲径の基準、男性は85cm以上、女性は90cm以上とされていますが、実はこの基準が違う理由は男女で脂肪の付き方が異なるからなんです。男性はお腹周りに内臓脂肪がつきやすく、女性は皮下脂肪がつきやすいんですね。だから健康リスクの判定にはこれだけ細かい差があるんですよ。ちょっと面白いポイントですよね!
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