
リウマチと関節痛は何が違う?基本を知ろう
世の中には、よく「リウマチ」と「関節痛」という言葉が使われますが、この2つは全く同じものではありません。
関節痛とは、その名前の通り関節に痛みが出る症状のことを指します。これは風邪を引いたときの体調不良や怪我、長時間の運動で起こることもあります。一方、リウマチは関節痛の原因の一つですが、正確には「関節リウマチ」という病気名で、免疫の異常によって関節が炎症を起こし痛みや腫れが続く慢性的な疾患です。
つまり、関節痛は症状の名前、リウマチはその症状を起こす病気の名前。関節痛は誰でも経験することがありますが、リウマチは専門の診断を受けて治療が必要な病気なのです。
リウマチと関節痛の原因・症状の違い
関節痛の主な原因は、関節の使いすぎやケガ、筋肉の疲労などが多いです。場合によっては風邪のときや疲れが溜まったときにも関節が痛むことがあります。
一方、リウマチは自己免疫疾患と言われ、体の免疫システムが自分の関節を攻撃してしまうことで炎症が長引きます。
症状も違っていて、関節痛は一過性で痛みが出たり消えたりすることが多い
以下の表で違いをまとめてみました。
項目 | 関節痛 | リウマチ |
---|---|---|
原因 | 疲労、ケガ、感染症など | 免疫の異常による慢性炎症 |
症状 | 一時的な痛みや違和感 | 関節の腫れ、痛み、こわばりが長時間続く |
痛みの特徴 | 動作により悪化することもある | 朝のこわばりや対称性の痛みが多い |
治療 | 休息や市販の痛み止めが効果的 | 専門的な免疫抑制治療が必要 |
リウマチかもしれない?受診のタイミングと治療法
関節に痛みや腫れがある場合、まずは休息をとって市販の痛み止めを使って様子を見てもいいでしょう。
しかし、痛みが2週間以上続く、朝のこわばりが1時間以上消えない、複数の関節に症状がある、といった場合はリウマチの可能性があるため、早めに専門医を受診することが大切です。
リウマチは早期治療が重要で、放置すると関節が破壊されて動かなくなったり日常生活に支障が出ることもあります。
治療は、免疫の働きを抑える薬(DMARDs:抗リウマチ薬)や生物学的製剤と呼ばれる最新の薬が使われます。また、リハビリや適切な運動、生活習慣の見直しも大切です。
自分の症状が気になる場合は自己判断せず、医師に相談しましょう。
リウマチの「こわばり」という症状は、特に朝起きたときに手や指が動かしにくくなることを指します。なぜこんな症状が出るのかというと、リウマチでは免疫の攻撃が関節の周りの組織に炎症を起こし、そのために関節が硬くなったり腫れたりします。少し不思議なのは、こわばりは動かし続けることで楽になる場合が多いこと。だから朝は痛みや硬さが強くても、動かすうちに和らいでいくんです。これは関節の炎症と体の体温や血流の変化が関係しています。生活の中で「朝動きにくいな」と感じる人は、リウマチの早期発見につながるかもしれません。こわばりはただの疲れからくる関節痛とは違う重要なサインなんですよ。
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