
マル障と障害者手帳の違いって何?
まずは「マル障」と「障害者手帳」がそれぞれ何を指しているのか、基本から説明します。
マル障とは正式には「精神障害者保健福祉手帳」を持つ人や精神障害者のことを指す場合が多いです。
この言葉は民間で使われることが多く、少し昔の呼び方としても知られています。具体的には、精神疾患や発達障害などで生活に支障がある人たちを念頭に置いていることが多いです。
一方、障害者手帳は国や自治体が認定し、身体障害者手帳、療育手帳(知的障害者用)、精神障害者保健福祉手帳など障害の種別ごとに発行される公的な証明書のことです。
障害の程度や種類を客観的に判断し、福祉サービスや社会的な支援を受けるために利用されます。
つまり、マル障は主に精神障害のある人を指す俗語であり、障害者手帳は身体、知的、精神などの障害すべてに関する公的な証明書全般を意味します。
手帳ごとの違いや特徴を詳しく解説
障害者手帳には大きく分けて3種類あります。
それぞれについて特徴や受けられる支援を紹介しましょう。
手帳の種類 | 対象となる障害 | 主な支援内容 |
---|---|---|
身体障害者手帳 | 視覚、聴覚、肢体不自由、内部障害など | 税金の軽減、医療費補助、公共交通割引など |
療育手帳 | 知的障害(発達の遅れなど) | 福祉サービス利用、就労支援、学校の特別支援など |
精神障害者保健福祉手帳(通称マル障) | 精神疾患(うつ病、統合失調症など) | 医療費助成、生活支援、就労支援、税制優遇など |
これらの手帳は認定基準や申請方法が異なりますが、どれも利用者が安心して暮らせるよう、公的なサポートを受けるために重要なものです。
マル障という呼び方は精神障害者保健福祉手帳のことを指すので、「マル障=精神障害者保健福祉手帳」と覚えるとわかりやすいです。
まとめ:マル障と障害者手帳の違いを押さえて理解しよう
まとめると、
- マル障は精神障害者保健福祉手帳の俗称や通称である
- 障害者手帳は身体、知的、精神など複数の障害を対象にした公的証明書の総称である
- 支援内容や申請方法が手帳の種類によって異なる
障害の種類や必要なサポートによって使い分けることが大切です。
社会の理解も深まりつつある今、正しい知識でより良い支援を受けられるようにしていきましょう。
このブログ記事が「マル障と障害者手帳の違いがよくわかった!」という皆さんの参考になれば幸いです。
今後もみなさんに役立つ情報をお届けしていきます。
ピックアップ解説
「マル障」という言葉は、精神障害者保健福祉手帳の通称として使われていますが、実は少し昔からある言い方です。
精神障害に対する偏見が強かった時代に、手帳の名前に「丸」がついていることから民間で「マル障」と呼ばれるようになりました。
今では正式名称で呼ぶことが推奨されていますが、地域や年代によってまだ使われることもあります。
こうした言葉の歴史を知ることで、障害に対する偏見を減らし、もっと正しい理解が広がるといいですね。