
月俸と月給の基本的な違いとは?
仕事をしているとよく耳にする「月俸(げっぽう)」と「月給(げっきゅう)」という言葉ですが、この二つは実は意味が少し違います。
月給とは、毎月決まった金額が給料として支払われることです。一般的に会社員が受け取る給料のことを指し、通勤手当や家族手当、残業代などが別途支払われる場合もあります。
一方、月俸は年俸制の簡単な表現で、1年間の給料を12ヶ月で割って毎月支払う形を指します。つまり月俸は年俸を12分割した月ごとの支払額のことです。
ポイントは、月給は毎月支給される基本給であるのに対し、月俸は年単位で約束された給料の細分化であること。
この違いは契約形態や給与体系によって変わるので、給与明細や契約書を確認することが大切です。
月俸と月給の支払い方法の違いとメリット・デメリット
ここでは、月俸と月給の支払い方法の違いや、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
月給の場合は、毎月一定額が支給されるため、収入が安定しているのが特徴です。生活計画も立てやすく安心感があります。また、残業代や手当が別途支払われることが多いので、働いた分に応じた報酬も得やすいです。
一方、月俸は年俸制に基づいて支払われるため、インセンティブやボーナスなどが月々の給与に含まれている場合が多く、毎月同じ額が振り込まれます。
メリットとしては、成果に応じた報酬体系が明確で、年間の収入額がはっきりしているので経営側も計算しやすいことです。
ただし、収入の増減が給与には反映されにくいため、急な残業や臨時手当は別で支払われることもありますが、一般的な月給制に比べて柔軟性が低い場合があります。
こうした特徴から、自分に合った給与形態を選ぶことが大切です。
月俸と月給の違いをわかりやすく比較した表
項目 | 月給 | 月俸 |
---|---|---|
給与の基準 | 1ヶ月ごとの給料 | 1年分の年俸を12分割したもの |
支払い頻度 | 毎月固定額 | 毎月固定額(年収を12ヶ月で割った額) |
残業代 | 別途支給されることが多い | 含まれないことが多い |
ボーナス | 別に支給される場合が多い | 月俸に含まれていることが多い |
メリット | 安定した収入、残業代がもらえる可能性あり | 収入が年間ベースで確定しているため計画が立てやすい |
デメリット | 年収の変動がわかりにくいこともある | 残業代や追加手当が少ないことがある |
実は「月俸」という言葉は、スポーツ選手の契約金額を話すときによく聞きますよね。プロ野球やJリーグの選手は、年間契約で年俸が決まります。その中にボーナスも含まれており、それを12ヶ月で割って月々に支払うのが「月俸」。興味深いのは、彼らの場合、成果や成績によって年俸が大きく変動することが普通なんです。だから、『月俸◯◯万円』と言っても、それは最低保証額みたいなもの。年俸制は成果主義と組み合わせやすいシステムなんですね。会社員の月俸制もこれと似た部分がありますが、成果の反映方法はまた違います。給与体系は深掘りすると面白いですね!
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