
傷病手当と基本手当の違いとは?
傷病手当と基本手当は、どちらも働けなくなったときにお金をもらえる制度ですが、目的や支給される条件が大きく異なります。まず、傷病手当は会社の健康保険に入っている人が、ケガや病気で仕事を休むときに給付される手当です。
一方、基本手当は失業保険の一種で、仕事を辞めてから次の仕事が決まるまでの生活を支えるためのお金です。つまり、傷病手当は働けない期間中の補てんとして、基本手当は失業中の生活費のために支払われるという違いがあります。
このように支給の目的が違うため、もらうための条件や期間、金額の計算方法にも違いがあるのが特徴です。
傷病手当の特徴と具体的な条件
傷病手当は健康保険に加入している人が対象で、仕事ができない期間の給料の代わりとして支給されます。主な条件は以下の通りです。
- 病気やケガで仕事に4日以上連続して休むこと
- その間、会社から給与の支払いがないこと
- 医師の診断により働けないと認められること
- 健康保険に加入していること
支給される金額は1日あたりの標準報酬日額の約3分の2で、最長で1年6ヶ月支給されます。これは休んだ日の給与の約6割が補填される計算です。
仕事ができず手当の対象となる期間はストレスなく休養するために設けられており、復帰後も安心して働けるようにするための制度です。
基本手当(失業保険)の特徴と具体的な条件
基本手当は雇用保険の中の失業給付の1つで、会社を辞めてから新しい仕事に就くまでの間の生活を支えるために支払われます。申請すると、ハローワークでの手続きや求職活動の条件があります。主な条件は次の通りです。
- 雇用保険に一定期間加入していたこと(原則1年以上)
- すぐに働ける状態であること
- 失業状態であること(仕事をしていないこと)
- 積極的に求職活動をしていること
支給額は過去の給与に基づいて計算され、通常は1日あたり過去の賃金の50~80%程度です。支給期間は年齢や雇用期間によって異なりますが、最長で330日間支給されます。
失業した人の生活を支えながら、新しい仕事を探してもらうための制度です。
表でわかる傷病手当と基本手当の違い
まとめ:自分に合った制度を理解して上手に活用しよう
傷病手当と基本手当は、どちらも生活を助ける大切な手当ですが、対象期間や条件、目的が異なります。
病気やケガで働けない間の収入が心配な場合は傷病手当を、失業して次の仕事が決まるまでの生活費が不安な場合は基本手当を申請しましょう。
それぞれの制度を正しく理解し、条件に合うかどうかを確認することが何よりも大事です。必要に応じて会社の健康保険担当者やハローワークに相談し、不安なく生活をサポートしてもらいましょう。
これらの手当を上手に使うことで、働けない期間の生活を支え、安心して再スタートが切れるはずです。
傷病手当って意外と知られていないけれど、実は会社の健康保険に入っている人が病気やケガで働けないときに、給料の約3分の2のお金をもらえる制度なんだよ。しかも最長1年6ヶ月も支給されるから、長期間休むときにも安心して休めるんだ。こうした仕組みがあるから、回復に専念してスムーズに仕事に戻れるんだね。ちなみに、傷病手当は働けなくなった期間のお金だけど、仕事を辞めたときの失業保険はまた別の制度。どっちも大事だけど、使うタイミングが違うんだ。
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