
基本手当と失業保険の違いとは?
日本で仕事を辞めた後、生活を支えるために受け取れるお金のことを「失業保険」と呼ぶことが多いです。しかし、実は正確には“失業保険”という正式な制度名称はなく、実際には「基本手当」という給付金が支給されています。
失業保険は日常的に使われる言葉であり、基本手当がその中身の一部。つまり、基本手当は失業中の生活を助けるための給付金で、公的雇用保険から支給されます。
言い換えれば、失業保険は広い意味での制度名、基本手当はその中の給付内容のひとつです。
基本手当の詳細と特徴
基本手当は、仕事を辞めてから次の仕事が見つかるまでの期間に生活費の一部をサポートする給付金です。以下の条件が必要です。
- 雇用保険に一定期間加入していること(原則として過去2年間に12ヶ月以上の被保険者期間)
- 失業状態であり、積極的に就職活動をしていること
- ハローワークに求職申し込みをしていること
給付される金額は、過去の給与や加入期間、年齢によって決まります。また、給付期間も人それぞれ異なり、長く雇用保険に加入していれば長期間受け取ることが可能です。
このように
基本手当は条件を満たす人がもらえる具体的な給付金であり、失業保険と呼ばれることも多いです。
失業保険の呼び方の背景と制度全体の関係
「失業保険」という言葉は日常会話でよく使われますが、法律上正式な制度名ではありません。正式には「雇用保険制度」に含まれる給付の一つとして、「基本手当」があります。
雇用保険は失業者の生活を支えるだけでなく、再就職のための支援や育児休暇中の手当なども含んでいます。
つまり、失業保険=基本手当ではありません。
失業保険はわかりやすい言葉であり、基本手当はその失業保険の中身の給付金を指す言葉です。
混乱しがちですが、法律や行政の場面で正確に説明する際は「基本手当」と言うことが多いのです。
基本手当と失業保険の違いをわかりやすい表でまとめ
ここで基本手当と失業保険の違いを表にまとめます。
用語 | 意味 | 正式な名称 | 内容 |
---|---|---|---|
失業保険 | 仕事を辞めた人に支給されるお金を指す一般的な言葉 | なし(俗称) | 雇用保険制度の中の給付の一つに含まれる |
基本手当 | 雇用保険から支給される失業給付金の正式名称 | 基本手当 | 要件を満たす失業者に給付される金銭支給 |
このように失業保険は広い意味の言葉で、基本手当はその中の具体的な給付金なのです。
失業保険という言葉はよく耳にしますが、実は法律の世界では使われない言葉なんです。よく言われる失業保険とは実は“基本手当”という制度のこと。この違いを知っていると、ハローワークで説明を聞くときに「え、なにそれ?」とならずに済むので、ちょっとした豆知識として覚えておくといいですよね!
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