
尿酸値と血清尿酸値の基本的な違いを理解しよう
尿酸値と血清尿酸値、どちらも体の健康に関わる言葉ですが、実は少し違います。
まず、尿酸値とは、体内でつくられる尿酸の量や濃度を表す総称として使われることが多いです。
一方で、血清尿酸値は血液の中にある尿酸の濃度を指します。血液検査で測る数値がこれにあたります。
普段聞く言葉として「尿酸値が高い」と言う時は、ほとんどの場合、血清尿酸値のことを意味していることが多いです。
尿酸はプリン体という物質が分解されてできるもので、私たちの体にとって自然な老廃物です。通常は尿や汗で体外に排出されますが、多すぎると体内にたまりやすくなり、健康リスクにつながります。
血清尿酸値が高いとどうなるの?その健康リスクについて
血清尿酸値が高い状態は医学用語で「高尿酸血症」といいます。
この状態が続くと、痛風や腎臓の問題などにつながる可能性があるので注意が必要です。
痛風は、尿酸が結晶化して関節にたまることで激しい痛みと炎症を引き起こします。特に足の親指に症状が出やすいことで知られています。
また、血清尿酸値が高いと腎臓に負担がかかり、健康な腎臓の機能が低下することもあります。これが進むと腎不全になるケースもあるため、日頃から血清尿酸値のコントロールが大切と言えます。
表にして尿酸値の状態と健康リスクの目安をまとめてみました。
尿酸値の範囲 (mg/dL) | 状態 | 健康リスク |
---|---|---|
~7.0 | 正常範囲 | 問題なし |
7.1~8.0 | やや高い | 注意が必要。生活改善推奨 |
8.1~9.0 | 高い | 痛風や腎臓病リスク増 |
9.1~ | 非常に高い | 医療機関での治療推奨 |
実は「血清尿酸値」という言葉は、医学や健康診断の専門用語として使われることがほとんどです。
血清とは血液中の液体部分を指し、ここに含まれる尿酸の量を測定することで体の状態を詳しくチェックしています。
実生活で「尿酸値が高い」というときはこの血清尿酸値を指しているため、どちらもほぼ同じ意味で使われているケースが多いんです。
だから、「血清尿酸値」と聞くと難しく感じる人もいますが、実は身近な健康指標のひとつなんですよ。
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