
モートン病と痛風、まずはそれぞれの特徴を知ろう
みなさんはモートン病と痛風という病気を聞いたことがありますか?どちらも足に関連する痛みの症状を引き起こしますが、実は原因や現れる症状は全く異なります。
モートン病は、足の指の間にある神経が圧迫されて起こる病気です。一方、痛風は尿酸が体内にたまって関節に炎症が起こる病気です。
今回はそれぞれの病気の特徴、症状、原因、治療法の違いを分かりやすくご紹介します。
モートン病とは?原因と症状を詳しく解説
モートン病は、足の中指と薬指の間など、足の指の間にある神経が圧迫されることで起こる病気です。主に足の三角骨間神経が影響を受け、特に足の指の付け根にある神経が刺激されて痛みやしびれを引き起こします。
原因としては、ハイヒールや先細の靴を長時間履くこと、足に負担のかかる運動、足の構造の問題などが挙げられます。
症状は足の指の間や足の裏にじんわりとした痛みやしびれ、歩行時の違和感が特徴的です。進行すると強い痛みを感じ、歩くのがつらくなることもあります。
モートン病の治療法
治療はまず、足に負担をかけない靴への変更やインソールの利用、そして足のストレッチやマッサージが効果的です。
痛みが強い場合は消炎剤の服用や神経ブロック注射が用いられることもあります。最終的に症状が改善しない場合は手術が検討されます。
痛風とは?原因と症状、発症の仕組みを解説
痛風は、体内の尿酸が多くなりすぎて結晶化し、関節にたまることで起こる炎症性の病気です。特に足の親指の関節に激しい痛みを生じることが多く、有名な症状として知られています。
原因は、プリン体を多く含む食事の過剰摂取、アルコール、肥満、遺伝的要因や腎機能低下などが関係しています。
症状は急に関節が赤く腫れ、熱を持ち、激痛が走ります。発作的に起こることが多く、数日間続くことがあります。
痛風の治療法
治療は急性期には炎症を抑える薬の使用が中心です。
また、尿酸値を下げる薬を長期間使用し、再発予防を行います。食事療法も重要で、尿酸の元となるプリン体を控えた食生活が推奨されます。
モートン病と痛風の違いを表で比較
項目 | モートン病 | 痛風 |
---|---|---|
原因 | 足の神経圧迫(靴や足の構造など) | 高尿酸血症による尿酸結晶の関節沈着 |
主な症状 | 足の指間の痛み、しびれ | 関節の激痛、腫れ、赤み |
痛みの部位 | 足の指の間や足裏 | 主に足の親指の関節 |
治療方法 | 靴の改善、ストレッチ、薬、場合により手術 | 薬物療法、食事療法、生活改善 |
発症の仕組み | 神経圧迫による神経障害 | 尿酸結晶による関節炎症 |
まとめ:どちらの症状か迷ったら専門医に相談を
モートン病と痛風はどちらも足の痛みを伴いますが、その原因や痛みの性質が大きく異なります。
痛みの場所や症状の現れ方をよく観察し、自己判断せずに整形外科や内科の医師に相談することが大切です。正しい診断と治療で症状の改善を目指しましょう。
また予防のためにも足に合った靴を選ぶことやバランスの良い食生活、適度な運動を心がけることが重要です。
モートン病の原因の一つに靴の問題がありますが、特にハイヒールや先が細い靴は注意が必要です。こういった靴は足の指の間の神経を強く圧迫してしまい、痛みやしびれを引き起こすことがあるのです。意外かもしれませんが、普段履く靴が健康に大きな影響を与えることもあるので、靴選びは足の痛み予防にとても大切です。足に優しい靴を選ぶことをぜひ心掛けてみてくださいね。