
糖尿病とは何か?
糖尿病とは、血液の中にある糖分(血糖値)が高くなりすぎる病気です。通常、私たちの体は食べたものをエネルギーに変えるために、糖を使います。その際に大事な役割を果たすのが「インスリン」というホルモンです。これは膵臓(すいぞう)という臓器から出ています。
糖尿病の人は、このインスリンの働きが悪くなったり、足りなくなったりして、血糖値をうまくコントロールできません。血糖値が高いままだと、長い間で体のいろいろな部分に悪影響が出てきます。例えば、目が見えにくくなったり、足が傷つきやすくなったり、心臓の病気が増えたりします。
つまり糖尿病は体内の糖の調整がうまくいかない病気です。
高尿酸血症とは何か?
高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)は、血液の中に尿酸という物質がたくさん溜まってしまう状態をいいます。尿酸は体の中の古い細胞や食べ物の中のプリン体という成分が分解されてできるものです。
尿酸は通常、腎臓(じんぞう)から尿と一緒に体の外に出ていきます。しかし、多く作られすぎたり、腎臓の働きが悪くて出にくくなると血液の中で尿酸が高くなり、高尿酸血症になります。
この状態が続くと、尿酸が関節にたまって痛みを起こす「痛風(つうふう)」という病気になりやすくなります。
つまり高尿酸血症は尿酸が体にたまることによる病気のもとになる状態です。
糖尿病と高尿酸血症の違い
糖尿病と高尿酸血症はどちらも血液の中の成分が多くなってしまう病気ですが、原因となる物質、症状、治療法がまったく違います。
違いをわかりやすくまとめた表を下に作りました。
項目 | 糖尿病 | 高尿酸血症 |
---|---|---|
主な原因 | インスリンの不足や働きの悪さで血糖が多くなる | 尿酸の多すぎや排出低下で血中尿酸が多くなる |
主な症状 | 多飲、多尿、疲れやすさ 長期的には目の病気や心臓病 | 無症状が多いが痛風発作など関節痛 |
影響する臓器 | 膵臓、目、腎臓、心臓など | 関節、腎臓など |
治療法 | 食事療法、運動、薬物療法(インスリン注射や薬) | 食事制限、薬(尿酸を下げる薬)、生活習慣の改善 |
まとめると、糖尿病は血糖値の問題、高尿酸血症は尿酸の問題で、それぞれ全く違う原因と病態を持っています。しかしどちらも生活習慣が関係しているので、食事や運動を見直すことが大切です。
わかりやすく言うと、糖尿病は体の中のエネルギーの「砂糖」が多すぎる状態。高尿酸血症は体の中の「ゴミ」(古い細胞のカスのようなもの)が溜まりすぎてしまう状態と考えるとイメージしやすいかもしれません。
今はどちらの病気も早期発見、早期治療がとても重要です。気になる症状があれば、医師に相談してみましょう。
糖尿病と高尿酸血症、似たように聞こえますが、実は全然違うんです。特に面白いのは高尿酸血症の“尿酸”という物質。これはプリン体という成分が体の中で分解されてできるんですが、プリン体はビールやレバーなどに多く含まれているんです。だから、ビール好きの人は注意が必要かも!また、尿酸がたまると関節が痛くなる“痛風”という病気になることもあります。でも、多くの人は高尿酸血症になっても自覚症状がないので、知らずに悪化することもあるんですよ。
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