
基本給と最低賃金とは何か?
給与に関する言葉でよく聞く「基本給」と「最低賃金」。一見似ているようで実は意味も役割も全く違います。
基本給は社員に毎月支払われる賃金の中で、仕事の内容や労働時間に基づいて決められるベースの給料のこと。
一方で、最低賃金とは国や地方自治体などが法律で定める「これ以下では労働者に給与を支払ってはいけませんよ」という最低の時給の基準のことを指します。
この違いがわかると、自分の給料がどう決まっているかわかりやすくなります。以下で詳しく解説します!
基本給と最低賃金の具体的な違い
まずは表で2つの違いをまとめてみましょう。
項目 | 基本給 | 最低賃金 |
---|---|---|
意味 | 労働者に支払う基本となる給与額 | 法律で定められた最低限支払うべき時給 |
決定基準 | 会社の給与規定や労働契約に基づく | 国または都道府県ごとの法令による |
支払単位 | 月給が多いが、職種によって異なる | 時給単位で規定される |
目的 | 労働の内容に見合う給与を設定 | 労働者の生活を守るための最低基準 |
拘束力 | 労働契約により拘束 | 法律により強制される |
上記のように、基本給は会社が個別に決める給与の一部であり、最低賃金は全ての労働者に対して法律で保証される最低ラインなのです。
なので、基本給は必ず最低賃金を下回らないように決められています。
なぜ最低賃金が必要?基本給との関係とは?
最低賃金は、労働者が生活できる最低限の報酬を確保し、過度な低賃金による搾取を防ぐために制定されています。
一方で、基本給は会社と労働者の契約により設定され、仕事の難易度や責任、経験などにより変わります。
このため、基本給は最低賃金を常に上回っている必要があり、もし基本給が最低賃金を下回っていれば、その給与は法律違反になってしまいます。
また、日本では地域ごとに経済状況が異なるため、最低賃金も地域ごとに違いが設けられています。例えば東京都や大阪府は最低賃金が高めに設定されています。
まとめ
今回のポイントをまとめると次の通りです。
- 基本給は会社が社員に支払う毎月の基本的な給与のこと。
- 最低賃金は国や都道府県が定める、労働者に支払うべき最低の時給基準。
- 基本給は必ず最低賃金を下回ってはいけない。
- 最低賃金は全労働者の生活を守るための法律で決まっている。
- 最低賃金は地域ごとに違うので注意が必要。
この違いをしっかり理解して、自分の給料や雇用契約を見直すきっかけにしてみてくださいね!働くみなさんの生活がより豊かになる参考になれば幸いです。
最低賃金というと法律の話で難しそうに感じますが、実は地域によってかなり違うんです。東京と地方では最低賃金が1時間あたり数百円も差があることも!これってその土地の物価や経済の違いが反映されているためなんですよ。例えばお米の値段や家賃も東京と地方では違うので、最低賃金もその土地を考えて決められているんです。だから、働く場所が変わると生活の基準も変わることを表しているんですね。
ちなみに最低賃金は毎年見直されているので、ニュースでチェックすると面白いですよ!
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