
リバースレポ取引とレポ取引って何?基本の仕組みを解説
リバースレポ取引とレポ取引は、どちらもお金や証券を使った金融取引の一種ですが、目的や仕組みに違いがあります。
まず、レポ取引とは「売り手が証券を買い手に売って、その後一定期間で決められた価格で買い戻す約束をする取引」です。つまり、一時的に証券を売ることでお金を借りるイメージです。
一方で、リバースレポ取引はレポ取引の反対の立場から見た取引で、「買い手が証券を買い、将来決められた価格で売り戻す約束をする取引」です。簡単に言うと、お金を貸す側の立場になります。
この2つの違いは目線の違いで、レポ取引はお金を借りたい側、リバースレポ取引はお金を貸したい側が関わる取引なのです。
レポ取引とリバースレポ取引の使われ方と役割の違い
なぜこれらの取引が行われるのかというと、お金や証券の短期的な調達や運用に使われます。
例えば、銀行や証券会社はすぐに使えるお金(資金)が足りなくなることがあります。そんな時、レポ取引を使って証券を売り、一時的にお金を調達します。そして、後で証券を買い戻して返すのです。
一方、リバースレポ取引は資金の余裕がある機関が、お金を安全に運用するために証券を買い入れておく取引になります。
つまり、レポ取引は資金調達の手段、リバースレポ取引は安全な資金運用の手段として活用されることが多いのです。
レポ取引とリバースレポ取引の違いをわかりやすく表にまとめてみた
ここまで説明した内容をまとめると以下のようになります。
取引の名前 | 立場 | 取引の内容 | 目的 |
---|---|---|---|
レポ取引 | 証券の売り手(資金調達したい側) | 証券を売って、後で買い戻す約束 | 資金調達 |
リバースレポ取引 | 証券の買い手(資金運用したい側) | 証券を買って、後で売り戻す約束 | 安全な資金運用 |
このように、レポ取引とリバースレポ取引は反対の立場で行われる同じ取引の別の呼び方とも言えます。
金融市場で資金の流動性を高め、短期的な資金の需給バランスを調整する上で大切な仕組みなのです。
あなたも今回の解説を理解すれば、ニュースや経済の話題でレポ取引やリバースレポ取引が出てきても怖くありません!
リバースレポ取引はレポ取引の反対側から見た取引ですが、実は同じ1つの仕組みの両面なんです。これは金融の世界で「両建て」と呼ばれる考え方に似ていて、一方が資金を借りる側(レポ)、もう一方が資金を貸す側(リバースレポ)として、それぞれの目的で同じ契約を使い分けています。こうした見方がわかると金融の仕組みがもっと面白く見えてきますよ!