
登記情報提供サービスとは?
まず、登記情報提供サービスについて説明します。これは法務省が提供しているオンラインのサービスで、インターネットを通じて土地や建物などの登記事項証明書や登記記録を取得できる仕組みです。
たとえば不動産を買うときに、その物件の権利関係や所有者が誰なのかを調べる必要があります。
従来は法務局に直接行って登記簿謄本を請求する方法が一般的でしたが、このサービスを使えば自宅のパソコンやスマホから手軽に情報を得ることができます。
利用には事前の登録が必要で、オンラインで請求や支払いを済ませることができるため時間短縮が可能です。
また、利用時間は365日24時間と非常に便利です。
登記簿図書館とは何か?
一方、登記簿図書館は全国の法務局や地方法務局に設置されている閲覧スペースです。
ここではインターネットを使わずに、法務局に直接行ってパソコンや機械を使い登記簿の閲覧が可能です。
書籍の図書館のようなイメージで、不動産登記に関する様々な情報を自分の目で見て調べる場所となっています。
この施設を使う場合は、申し込みや入場の手続きが必要ですが、現地で即時に情報を取得できるメリットがあります。
ただし、利用できる時間が法務局の開庁時間に限られているため、土日祝日は基本的に利用できません。
また、オンラインサービスとは違い遠隔地からの利用はできません。
登記情報提供サービスと登記簿図書館の違いまとめ
項目 | 登記情報提供サービス | 登記簿図書館 |
---|---|---|
利用方法 | インターネットを通じてオンラインで利用可能 | 法務局の現地に行ってパソコンなどで閲覧 |
利用時間 | 365日24時間対応 | 法務局の開庁時間のみ |
利用料金 | オンライン決済で支払い可能 | その場で支払い |
利便性 | 遠隔から手軽に利用可能 | 現地限りでアクセス制限あり |
対象ユーザー | 忙しい人や遠方利用者向け | すぐ情報を確認したい人向け |
このように、登記情報提供サービスはオンラインを活用した最新のサービスで、いつでもどこでも使えます。
対して登記簿図書館は、法務局に直接行って閲覧する場所で、即時に現地で情報を収集したい方向けです。
目的や状況によって使い分けると便利です。
登記簿図書館って聞くと、なんだか昔ながらの図書館をイメージしがちですが、実は法務局内にあるパソコンで登記内容を調べるための場所なんです。
今はオンラインのサービスが充実しているので、わざわざ法務局まで行くことも少なくなってきましたが、現地で専門のスタッフに相談しながら情報を得たい人には、この登記簿図書館が便利なんですよね。
時間がある時に実際に訪れて、登記の仕組みを知る意味でも使ってみるのもおすすめです。