
エッジコンピューティングとオンプレミスとは?基本を押さえよう
エッジコンピューティングとオンプレミスは、どちらもITの世界でよく使われる言葉ですが、それぞれの意味や特徴は異なります。
まず、エッジコンピューティングとは、データを生成する現場の近くで処理を行う技術のことです。例えば、工場の機械やスマートフォンなど、データが生まれる場所の“端(エッジ)”で計算をすることを指します。
一方、オンプレミスとは、企業や組織が自分たちの施設内にITシステムを設置・運用する形態のことです。つまり、自社の建物の中にサーバーやネットワーク機器を置いて管理する方法です。
このようにエッジコンピューティングは「場所」での処理の方法、オンプレミスは「運用形態」の違いがあります。
エッジコンピューティングの特徴とメリット
エッジコンピューティングは、データの処理をデバイスや現場の近くで行うため、
・通信遅延が少ない
・リアルタイム処理が可能
・クラウドの負荷軽減ができる
という大きなメリットがあります。
例えば自動運転車では道路の状況をその場で素早く判断したいので、クラウドではなくエッジで処理をするほうが効率的です。
また工場の機械が大量のセンサーデータを出すとき、すべてをクラウドに送ると時間がかかるので、その場で処理をするエッジコンピューティングはとても役立ちます。
オンプレミスの特徴とメリット・デメリット
オンプレミスは、
・自社でサーバーなどを物理的に管理できるためセキュリティ面で安心感
・カスタマイズ自由度が高い
・通信環境に依存しにくい
といったメリットがあります。
しかし、初期費用が高く、サーバーの設備管理や保守も自社で行わなければならないため、
・運用コストがかかる
・スケールアップが難しい場合がある
というデメリットもあります。
近年ではクラウドサービスが広がりオンプレミスからクラウドに切り替える企業も多いですが、重要なデータを社内に置きたい場合などはオンプレミスの利用が今も根強いです。
エッジコンピューティングとオンプレミスの違いを比較表でチェック
ざっくり理解しやすいようにエッジコンピューティングとオンプレミスの違いを比較した表を作りました。
特徴 | エッジコンピューティング | オンプレミス |
---|---|---|
処理の場所 | データ生成現場の近く(端末や現地) | 自社の施設やデータセンター内 |
運用形態 | 分散処理型 | 集中管理型 |
通信遅延 | 少ない(リアルタイム処理可能) | 場所によるが比較的安定 |
初期コスト | 導入状況によるが分散機器が必要 | 高い(設備購入・保守が必要) |
セキュリティ | 現場のセキュリティ対策が重要 | 自社管理で高い制御可能 |
管理負担 | 分散管理で運用が複雑な場合も | 集中管理で一括管理可能 |
まとめ:使い分けのポイントは目的や環境に合わせること
エッジコンピューティングとオンプレミスは、一見すると似たような言葉ですが、
エッジコンピューティングは現場近くで高速処理をするための技術や仕組みであり、
一方のオンプレミスは自社内に設備を置きシステムを運用する形態です。
どのような通信環境か、どれくらいリアルタイムで処理したいか、セキュリティの要求度がどうかなどによって、どちらを採用すべきかが変わります。
最近では両者を組み合わせて使うケースも増えており、「エッジで処理したあとオンプレミスのサーバーでさらに分析」という形もあります。
自分の使いたいシステムに合わせて特徴をよく理解し、最適な方法を選ぶことが大切です。
エッジコンピューティングって聞くと難しく感じますが、実は近くでサクッとデータ処理をする技術です。例えばオンラインゲームなら、操作の反応速度が重要ですよね?ゲームサーバーまで遠いとラグが出ますが、エッジコンピュータが近くにあればスムーズな体験ができるんです。クラウドだけじゃ追いつかない場面で大活躍!
しかも省エネや通信コストの節約にもなるので、今後ますます広がる面白い分野ですよ。
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