弁護士事務所と弁護士会の違いとは？分かりやすく解説！

---

弁護士事務所とは何か？

まず、弁護士事務所とは弁護士が仕事をする場所のことです。おもに法律相談を受けたり、裁判で依頼人の代理をしたりするための拠点となります。

弁護士事務所は個人で開いている場合もあれば、複数の弁護士が集まった共同事務所もあります。事務所によって取り扱う分野が違ったり、得意分野が異なったりします。

依頼するときは、直接弁護士事務所に連絡して予約し、相談や手続きを依頼します。

弁護士事務所は法律問題の解決をする“現場”であり、そこで弁護士が具体的な仕事をしているのです。

弁護士会とはどんな組織か？

次に、弁護士会について説明します。弁護士会は弁護士が所属する団体であり、地域ごとに設立されています。

日本では主に都道府県ごとに「東京弁護士会」「大阪弁護士会」など、さまざまな弁護士会があり、弁護士は弁護士会に登録しなければ仕事ができません。

弁護士会は弁護士の活動を支えたり、弁護士の質を保つためのルールを作ったりしています。また、弁護士の研修や相談窓口の運営、市民向けの法律講座開催も行います。

つまり、弁護士会は弁護士をまとめる組織として、弁護士や社会の信頼維持に役立っています。

弁護士事務所と弁護士会の違いを比較しよう

これら2つの違いがわかりにくいこともあります。そこで、表でまとめてみます。

ポイント	弁護士事務所	弁護士会
役割	弁護士が具体的に相談や裁判などの仕事をする場所	弁護士が所属する団体で、活動や倫理管理・教育を行う
設立形態	弁護士個人や複数人で自由に開く	地域ごとに設置され、法律に基づき組織されている
仕事	依頼人への法律サービスの提供	弁護士の管理・研修・市民サービスの運営
所属	弁護士個人の職場	弁護士全員が必ず所属する団体

このように、弁護士事務所は仕事の現場、弁護士会は弁護士全体をまとめる組織という違いがあります。

まとめ

弁護士事務所と弁護士会は名前が似ていて混同されやすいですが、役割や性質は全く違います。

弁護士事務所は依頼人のために弁護士が法律の仕事を行う場所で、具体的な相談や対応をする現場です。

一方で弁護士会は、弁護士の資質を守り、弁護士同士をまとめるための団体として機能しています。

法律の問題で困ったときは、まずは弁護士事務所に相談すると良いでしょう。弁護士会はその裏側から弁護士を支え、市民が安心して相談できる環境を作っています。

この違いを理解して、より安心して法律の相談に臨んでくださいね。

ピックアップ解説

弁護士会は弁護士の“ルール作り”も担当しているんですよ。つまり、弁護士がしっかり仕事をしているか、守るべきマナーや法律をきちんと守っているかをチェックする役割もあります。だから弁護士会は、単なる団体以上に、市民が信頼できる弁護士を育てるための“監督役”の一面も持っています。法律の専門家が安心して活動できるように影で支えているから、普段は見えにくいけどとても大切な存在なんです。

---