
自動車保険証券と自賠責保険の基本的な違い
自動車に乗るとき、保険はとても大切です。
でも「自動車保険証券」と「自賠責保険」はよく似ているようで、実は違います。
自動車保険証券は、その名の通り『自動車保険に加入した証明となる書類』のこと。
この自動車保険は、任意保険と自賠責保険の2つを含むことがあります。
一方、自賠責保険は法律で義務付けられている最低限の自動車保険で、正式には「自動車損害賠償責任保険」といいます。
人身事故に対して補償をしますが、補償の範囲や上限は限られています。
つまり「自賠責保険」は保険の種類で、「自動車保険証券」は保険に加入したときに発行される書類です。だから、両者は同じものではなく役割も違います。
この違いをしっかり知っておくと、万が一事故を起こしたときや、自分が被害に遭ったときにも冷静に対応しやすくなります。
自賠責保険の特徴と補償内容について
自賠責保険は日本で法律で加入が義務付けられている保険で、主に第三者(他人)への人身被害を補償します。
つまり、自分や自分の車の損害は基本的にカバーされません。
補償内容は以下のようになっています。補償内容 補償金額の上限(2024年時点) 傷害(ケガ)による損害 120万円まで 死亡による損害 3000万円まで 後遺障害による損害 4000万円まで
補償額は上限が決まっているため、もし大きな事故を起こした場合は足りないこともあります。そのため、多くの人は追加で任意保険に加入して補償を厚くしています。
また、自賠責保険証は車検証と一緒に車内に保管し、常に有効であることが必要です。
自動車保険証券と任意保険の関係とメリット
自動車保険証券とは、自動車保険に加入したときに保険会社から発行される「加入証明書」のことです。
この証券には、契約内容や補償範囲、保険料、契約期間などが詳しく記載されています。
自動車保険と言うと任意保険を思い浮かべる人が多いですが、任意保険は自賠責保険の補償不足をカバーし、さらに自分や他人の車の損害、盗難や火災、そして事故による損害賠償など幅広く保障します。
主なメリットは次のとおりです。
- 自賠責保険の補償額を超える損害もカバーできる
- 車の修理費用や代車費用、故意でない事故の補償もある
- 事故の示談交渉サービスが受けられる場合が多い
保険証券は契約内容の証明だけではなく、自分に合った補償を選ぶ際の大事な情報源になります。自動車保険に加入する時は必ず契約内容を確認し、保険証券をしっかり管理しましょう。
自賠責保険は法律で加入が義務付けられているため、車を購入したら必ず入らなければなりません。でも意外と知られていないのが、補償範囲が限られていることです。人のケガや死亡には対応していますが、自分の車の修理費用は基本的に含まれません。だから、事故でケガはしていなくても車が壊れたときは自賠責保険では補償してもらえないんですね。そういう事情から、多くの人は任意保険で安心をプラスしているんです。保険の世界って奥が深いですね!
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