
住宅ローンの金利が0.1%違うって具体的にどう違うの?
住宅ローンを組むとき、「金利が0.1%違う」と言われてもピンとこない人は多いですよね。
しかし、この0.1%の差が実は長期で見ると、支払い総額に大きな影響を与えることがあります。
例えば、3,000万円のローンを借りて30年間返済するとして、金利が1.0%と1.1%の場合、毎月の返済額も変わり、返済総額で比較すると数十万円の差になることも。
この章では数字に慣れていない人にもわかりやすく、0.1%の金利差がどれくらいの影響があるのか解説します。
金利0.1%の差での返済額シミュレーション表
金利 | 毎月の返済額 | 総返済額(30年) |
---|---|---|
1.0% | 約94,000円 | 約33,840,000円 |
1.1% | 約95,100円 | 約34,236,000円 |
このように、毎月約1,100円ずつ多く支払うことになるので、長期間では約40万円以上の差になるのです。
この金利差がどのように計算され、なぜ変わるのか理解することが住宅ローンを選ぶ際の重要なポイントになります。
固定金利と変動金利の違いに0.1%の金利差が与える影響
住宅ローンの金利には大きく分けて「固定金利」と「変動金利」があります。
固定金利は契約した当初の金利がずっと同じで、返済計画が立てやすいのが特徴です。仮に0.1%の差があれば、長期間ずっとその差が続きます。
一方、変動金利は市場の金利に合わせて定期的に見直されます。そのため0.1%の差はその時の状況によって簡単に変わり得ます。
ここでは、0.1%の金利差が固定金利と変動金利でどのように影響を与えるのかを詳しく解説します。
固定金利・変動金利のメリット・デメリット比較表
固定金利 | 変動金利 | |
---|---|---|
金利の安定性 | 契約時の金利で固定される | 市場に応じて変動する |
0.1%金利差の影響 | 返済総額に大きな影響が続く | その時々に影響が異なる |
メリット | 返済計画が安定して立てやすい | 初期の金利が低い場合が多い |
デメリット | 初期の金利がやや高め | 金利上昇リスクがある |
一般的には変動金利のほうが低めに設定されることが多いため、0.1%の差が固定金利のほうが高いケースもありますが、長期的に安定した返済を望むなら固定金利の方が安心と言えるでしょう。
0.1%の金利差をどうやって選ぶ?選び方のポイント
金利がわずか0.1%違うだけでも大きく返済額に影響があるとわかったら、どうやって選ぶべきか迷う人も多いと思います。
そこで、金利の差を踏まえた選び方のポイントをいくつか紹介します。
- 返済期間の長さを考える:長期間なら金利差の影響はより大きいので慎重に選びましょう。
- 返済方法(元利均等返済・元金均等返済)で影響が違う:元利均等は毎月の返済額が一定なので金利差の影響が一定ですが、元金均等は序盤の返済額が多いため負担感が変わります。
- 金利以外の手数料や諸条件もチェック:そもそも0.1%よりもその他の費用や住宅ローンのサービスも総合的に判断しましょう。
以上の観点から自分に合った住宅ローンの金利を見極める必要があります。
もし可能なら、0.1%の差を埋めるための繰り上げ返済計画も検討しておくと安心です。
住宅ローンの0.1%の金利差って一見小さいように見えますが、例えば月々でたった1,000円ちょっとの差でも、30年で数十万円も変わるんです。これってコツコツ貯金しても、なかなか貯まらない額ですよね。だからこそ住宅ローンを選ぶ時には、この0.1%の違いを甘く見ずにしっかり計算してみることが大切なんです。ちょっとした差でも、人生の大きな買い物だからこそ注意が必要ですね!
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