
実質金利と金利の基本的な違いとは?
お金の話をするときに「金利」という言葉はよく聞きますが、実は「実質金利」という重要な言葉も存在します。
金利とは、お金を借りたり預けたりした時に付く単純なパーセンテージのことです。例えば、銀行に100万円を預けて、年利1%の金利がつくと、1年後には1万円の利息がもらえますね。
一方実質金利は、物の値段が上がる割合、つまりインフレ率を考慮して「実際にどれだけお金の価値が増えたか」を示すものです。
たとえば、金利が1%でも、インフレ率(物価の上昇率)が2%だと、実際のお金の価値は下がっていることになります。これが実質金利の基本的な考え方です。
つまり、金利は見た目の利率で、実質金利はお金の価値の増減を考えた利率と言えます。
実質金利の計算方法とその意味
実質金利は次のように簡単に計算できます。
項目 | 意味 |
---|---|
名目金利 | 通常の金利。銀行などが表示する利率 |
インフレ率 | 物価の上昇率。例えば食品や電気代がどれだけ値上がりしたか |
計算式は次のようになります。
実質金利 ≒ 名目金利 − インフレ率
少し複雑な正確な計算式もありますが、中学生にはこの差し引きの考え方が一番分かりやすいです。
実際には、名目金利が5%でも、インフレ率が3%なら、実質金利は約2%。逆にインフレ率が6%になれば、実質金利はマイナスになることもあります。
これは、お金を預けていても物価がもっと上がってしまうため、実際の価値は減っていることを意味します。
金利と実質金利の違いがわかると何がいいの?
金利と実質金利の違いを理解すると、お金の増え方や減り方を正しく考えられるようになります。
例えば、あなたが銀行に貯金した時「金利は1%」と言われて安心していても、インフレ率がそれ以上なら実は損しているという事実に気づけます。
逆に、お金を借りる時も同じです。
・単純な金利だけ見ると安い借金でも
・インフレ率を意識すると実際の負担が変わるかもしれません。
このように実質金利を知ることで、お金に関する正しい判断ができるようになり、無駄な損を防ぐことができます。
将来の貯蓄計画や、投資を考えるときにも役立つ知識なので、ぜひ覚えておきましょう。
まとめ:見た目の金利より実質金利を重視しよう
今回のポイントを振り返ると、
- 金利は銀行などが表す単純な利率
- 実質金利はインフレ率を差し引いた、お金の価値の増減を示す利率
- インフレの高い時は実質金利がマイナスになることもある
- お金の価値を正しく判断するために、実質金利を理解しよう
これらを知っておくと、貯金や借金、投資の判断に役立ちます。
お金に強くなって、賢い生活を目指しましょう!
実質金利という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、実はお金の価値を考える上でとても大切です。例えば、お年玉で1万円もらっても、来年物価が上がってしまったらその1万円の価値は減ってしまうかも。
実質金利は「お金の見た目の増え方」から物価の上がり方を引いたもの。これを理解すると、「貯金しても実は得していない」「借金の実質負担が変わる」といったリアルな数字が見えてきて、お金の使い方のヒントになります。中学生でも生活の中で感じやすい、ちょっと深いお金の話として面白いですよ!
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