
アキレス腱炎と痛風、それぞれの基本的な違いとは?
アキレス腱炎と痛風は、どちらも足に痛みを引き起こす代表的な病気ですが、原因や症状、治療法が大きく異なります。
まず、アキレス腱炎は、かかとの後ろ側にあるアキレス腱が炎症を起こす病気です。これはスポーツや運動のし過ぎで腱に負荷がかかることが主な原因です。
一方、痛風は、体内で尿酸が過剰になり、その結晶が関節にたまることで激しい炎症と痛みを起こします。特に親指の付け根に痛みが出やすいのが特徴です。
このように、アキレス腱炎は腱の炎症で、痛風は関節の炎症という違いがあります。
さらに詳しく見ていきましょう。
アキレス腱炎の原因と症状について
アキレス腱炎は、アキレス腱に繰り返し負荷がかかることによって起こります。
特にランニングやジャンプを多くするスポーツ選手、または急に運動の量を増やした人に多く見られます。
症状としては、かかとの後ろ側の腱周辺に痛みや腫れが現れ、歩いたり動かしたりする時に痛みを感じることが多いです。
痛みは運動開始時に強いことが多く、あたたまると少し楽になる場合もありますが、悪化すると慢性的な痛みへと進行します。
治療法には安静を保ち、負担のかからない運動に切り替えること、消炎剤の服用や物理療法などが一般的です。
早期に適切なケアをすることが、完治への近道となります。
痛風の原因と症状について
痛風は体内の尿酸値が高くなることで発症します。尿酸が結晶となり、その結晶が関節にたまって激しい炎症反応と痛みを引き起こします。
特に足の親指の付け根など、冷えやすい場所に起こりやすいのが特徴です。
急に非常に強い痛みと腫れが起こり、夜間に症状が悪化することも多いです。
痛風の原因には、食生活の偏り(プリン体の多い食品の過剰摂取)、肥満、アルコールの多量摂取、腎機能の低下などがあげられます。
治療では痛みを抑える薬や尿酸値を下げる薬の内服が中心になります。また、食事療法や生活習慣の見直しも重要です。
アキレス腱炎と痛風の違い:症状・原因・治療の比較表
項目 | アキレス腱炎 | 痛風 |
---|---|---|
痛みの場所 | かかとの後ろ側(アキレス腱部) | 足の親指の付け根や関節 |
原因 | 腱への負荷や使い過ぎ | 尿酸結晶による関節炎 |
痛みの特徴 | 運動時や動作開始時に痛む | 突然の激痛、腫れ伴う |
治療法 | 安静、消炎剤、リハビリ | 薬物療法、食事療法、生活習慣改善 |
発症しやすい人 | 運動頻度の高い人 | 中年男性や尿酸値が高い人 |
このように、アキレス腱炎と痛風は原因も症状も大きく異なり、それぞれに適した治療が必要です。
足に痛みを感じた場合は、自己判断せず専門医に相談することが大切です。
アキレス腱炎はスポーツ選手だけの病気と思いがちですが、最近は運動不足の人が急に運動を始めることで起こるケースも増えています。
たとえば、普段あまり歩かないのに週末に急に長距離を走ると、アキレス腱に強い負荷がかかり腱炎になりやすいのです。
だからこそ、運動は徐々に体を慣らしながら行うことが大切ですよ。
また、アキレス腱は体重を支える重要な部分なので、放置すると慢性的に痛むこともあるため注意しましょう。
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