
専有面積とは何か?
家やマンションを選ぶときによく耳にする言葉に専有面積があります。これは、簡単に言うと、あなたが実際に使えるお部屋の広さのことです。例えば、マンションの部屋の中の壁の内側の床面積を測ります。この広さにはバルコニーや共用部分は含まれません。
専有面積は、毎日の生活空間として実感しやすいので、お部屋の広さの基準としてとても重要です。
中学生でもイメージしやすいように言えば、専有面積はあなたの自分の机の上だけじゃなく、机の周りを自分で自由に使える範囲の広さと考えると分かりやすいかもしれません。
この専有面積が大きいと、部屋が広く感じられ、家具を置くスペースや動くスペースが増えます。
延床面積とは?
では、延床面積とは何でしょうか?これは、建物の全ての階の床を合計した面積のことです。つまり、1階から最上階までの全ての床の面積を足したものです。
一戸建ての家やマンションの全体の規模を表すのに使われます。
延床面積には、専有面積はもちろんのこと、廊下や階段、エレベーターのホールなどの共用部分も含まれます。
イメージしやすい例をあげると、学校の校舎全体の床の面積を合わせたようなものです。教室だけでなく、廊下や集会室、階段も含まれます。
この数字が大きいほど、建物自体が大きいということになります。
専有面積と延床面積の違いのまとめ
ここまで説明した専有面積と延床面積の違いをまとめると次のようになります。
項目 | 専有面積 | 延床面積 |
---|---|---|
対象 | 自分が使える部屋の床面積のみ | 建物全体の全階の床面積合計 |
含まれる範囲 | 壁の内側、バルコニーや共用部分は含まれない | 居住部分・共用部分すべて含む |
主な用途 | お部屋の広さを知るため | 建物の大きさや規模を知るため |
イメージ例 | 自分専用の机の上のスペース | 学校の校舎全体の床面積 |
専有面積は具体的に「自分の生活スペースがどれだけあるか」を示し、延床面積は建物の規模を示す数字です。
この違いを知っておくことで、新しい住まいを選ぶときに失敗しにくくなります。大きな延床面積でも専有面積が小さいと、実際の部屋は思ったほど広くないことがあります。逆に、小さな建物でも専有面積が大きければ、ゆったりした生活空間を確保できます。
それぞれの数字が何を意味するのか、正しく理解することが家選びのポイントです。
専有面積の話になると、よく「壁の中ってどうなるの?」って疑問が湧きますよね。実は専有面積は、壁の内側の床の面積だけを計算しますが、壁自体の厚みは含まれません。そのため、同じ専有面積の部屋でも壁が厚いと実際に使える空間は少し狭く感じることもあります。だから不動産の図面を見るときは、壁の構造もチェックしてみると面白いですよ。
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