
痛風と義痛風とは何か?その基本を理解しよう
痛風と義痛風は似た名前ですが、実は全く異なる病気です。
まず、痛風は体内の尿酸が過剰になり、関節に結晶が溜まることで起こる炎症性の病気です。特によく現れるのが足の親指の関節で、激しい痛みを伴います。
一方、義痛風(偽痛風)は、痛風に似た症状を引き起こしますが、原因となる結晶が異なります。義痛風は「ピロリン酸カルシウム」という物質が関節内に蓄積して炎症を起こすので、痛風とは違う病気とされています。
どちらも関節の痛みを伴いますが、原因や治療法が違うためしっかりと区別する必要があります。
痛風と義痛風の主な症状と診断方法の違い
痛風の最大の特徴は急に激しい関節の痛みが出ることで、特に足の親指の付け根に多く発生します。痛みは夜間に強くなることが多く、腫れや赤みがあります。
義痛風の場合は、痛みの場所が広く、膝や手首など複数の関節に痛みが出ることが多いです。痛みは痛風に比べて緩やかですが、関節の腫れや動きにくさが現れます。
診断は医師によって異なりますが、関節液の検査で尿酸結晶があるかピロリン酸カルシウム結晶があるかを調べたり、血液検査で尿酸値の異常を確認します。
表にまとめると以下のようになります。
項目 | 痛風 | 義痛風 |
---|---|---|
原因 | 尿酸結晶の沈着 | ピロリン酸カルシウム結晶の沈着 |
主な症状 | 激しい関節痛、主に足の親指 | 関節の痛みと腫れ、主に膝や手首 |
発症年齢 | 中年以降の男性が多い | 高齢者に多い |
診断方法 | 尿酸値検査、関節液検査 | 関節液検査、X線検査 |
痛風と義痛風の治療法の違いについて知ろう
痛風の治療では主に尿酸値を下げる薬が使われます。また、痛みを和らげるために非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることが多いです。
ライフスタイルの改善も重要で、アルコールやプリン体が多い食品の制限、適度な運動が推奨されます。
一方、義痛風の治療は痛みや炎症を抑えることが中心で、ステロイド剤やNSAIDsが使われますが、尿酸値を下げる薬は効果がありません。
義痛風は関節内のピロリン酸カルシウム結晶を取り除くことが難しいため、症状が出たときの対症療法を重視します。
このように治療法は似ている部分もありますが、根本的なアプローチには違いがあるため、正しい診断と治療が大切です。
痛風と義痛風の違いでよく見落とされがちなのが、原因となる結晶の種類です。痛風は尿酸という老廃物が結晶化しますが、義痛風はピロリン酸カルシウムという別の物質が関節に溜まります。実はこの違いが治療の方針に大きく影響していて、痛風の薬は尿酸を減らすことに重点を置いていますが、義痛風には効果がありません。だから、似た症状でも専門の検査で正確に見分けることがとても重要なんです!
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