
施主検査と竣工検査って何?基本の違いをわかりやすく解説
家を建てるときに必ず行われる施主検査と竣工検査。どちらも建物が完成した後に行う検査ですが、その目的や実施者が違います。
まず、施主検査は家の“持ち主”(施主)が直接確認する検査です。自分の家に不具合や気になるところがないか実際に見て回り、問題点をチェックします。一方、竣工検査は建築会社や専門家が行う公式な検査で、建築基準や契約どおりにできているかを確認します。
つまり、施主検査は“自分の目で確認するための検査”、竣工検査は“法律や契約を守っているか専門的に確認する検査”です。これらの検査をしっかり行うことで、安心して新しい家に住むことができるのです。
施主検査と竣工検査の具体的な違いを表でチェック!見逃しやすいポイントも紹介
実際にどんな違いがあるのか、表でまとめてみました。
検査名 | 誰が行う? | 目的 | チェック内容 | タイミング | 結果の扱い |
---|---|---|---|---|---|
施主検査 | 施主(家の持ち主) | 自分の家の不具合チェック | キズ・汚れ・扉や窓の動きなど生活に影響する部分 | 建物完成直前または直後 | 問題点を工事会社に伝え、補修を依頼する |
竣工検査 | 建築会社・専門検査員 | 建築基準や契約内容の確認 | 構造・設備・安全基準の適合性など | 建物完成後すぐ | 建物の引き渡し前に合格確認を行う |
施主検査は自分の目で細かい気になるところを見つけられますが、専門的な基準のチェックは難しいです。逆に竣工検査は専門的な視点で安全基準などを確認しますが、生活目線の細かい部分は見落としがちです。
だから、お互いの検査をしっかり行うことが大切です。失敗しない家づくりのために
- 施主検査では気になる点をリストアップし、工事会社と打ち合わせする
- 竣工検査での指摘をもとに、必要な補修や手直しをしてもらう
これらの流れを逃さずチェックしていきましょう。
失敗しないために知っておきたい!施主検査と竣工検査のポイントと注意点
施主検査を行うときは事前準備が重要です。自分で見落としやすい場所や、具体的にチェックすべきポイントをリストアップしておきましょう。例えば、
- 壁や床のキズや汚れ
- 扉や窓の開閉状況
- 水回りの水漏れや排水の流れ
- 電気のスイッチや照明の点灯状態
などが挙げられます。当日は時間をかけてじっくり確認することが大切です。
一方、竣工検査は建築会社や専門業者が行うため、自分で直接立ち会えない場合もありますが、施主として立ち会えるなら参加しましょう。
また、検査の結果問題が見つかった場合には、早めに工事会社に連絡し、補修や改善を依頼してください。
最後に、施主検査も竣工検査も完了後にしっかり記録に残しておくことが大事です。写真や書面で証拠を残せば、後からのトラブルを防げます。
これらのポイントを押さえ、安心して新しい家に住めるよう、施主検査と竣工検査を上手に活用しましょう。
ピックアップ解説
施主検査のポイントのひとつで意外と見落とされやすいのが『扉や窓の動き』です。ここは生活で毎日使う部分なので、少しの違和感でもストレスになります。例えば、扉が引っかかって閉まりにくかったり、窓がすんなり動かなかったりすると、住み始めてから困ることが多いです。施主検査ではこうした部分をじっくりチェックして、問題があれば必ず業者に直してもらいましょう。細かいところですが快適な生活のためにはとても重要なポイントですよ。
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