
メタボリックシンドロームとは何か?
メタボリックシンドロームは、簡単に言うと、お腹の周りに脂肪がたまることで、高血圧や高血糖、脂質異常症などがいくつか重なった状態です。
この状態が続くと、動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気のリスクが高くなります。
日本では、腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上かつ、血圧や血糖値、脂質のどれかが基準を超えている場合にメタボリックシンドロームと判定されます。
このような状態を早めに見つけて、生活習慣を改善することが重要です。
メタボリックシンドロームの主な特徴
- お腹の脂肪が多い
- 血圧が高め
- 血糖値が高い(糖尿病の可能性)
- 血中脂質の異常(悪玉コレステロール増加、善玉コレステロール減少)
項目 | 基準値 |
---|---|
腹囲(男性) | 85cm以上 |
腹囲(女性) | 90cm以上 |
収縮期血圧 | 130mmHg以上 |
空腹時血糖値 | 110mg/dL以上 |
中性脂肪 | 150mg/dL以上 |
このようにメタボリックシンドロームは身体のいろいろなところに影響を与えるため、放っておくと危険なのです。
特定保健指導とは何か?
特定保健指導とは、メタボリックシンドロームのリスクがある人に対して専門家が生活習慣の改善をアドバイスし、サポートする制度です。
この保健指導は主に企業の健康診断の後に行われ、体重の減量や食事、運動の指導を受けることで、健康状態を改善することを目指します。
専門家がカウンセリングしたり、具体的な目標を設定したり、定期的にフォローアップを行ったりしてくれるので、一人ではなかなか続かない生活習慣の改善を助けてくれます。
特定保健指導の種類
- 積極的支援:生活習慣の改善が特に必要な方にマンツーマンで詳しい支援を提供
- 動機付け支援:軽度のリスクの方に対して、生活習慣改善の動機を促す支援
このように特定保健指導は、健康になるための具体的な行動を一緒に考え、長く続けるための力になります。
メタボリックシンドロームと特定保健指導の違い
ここまで説明したように、メタボリックシンドロームと特定保健指導は意味が大きく異なります。
メタボリックシンドロームは体の状態や症状そのものであり、特定保健指導はその状態を改善するための制度やサポートのことです。
つまり、メタボリックシンドロームに該当した場合、特定保健指導を受けることができるのです。特定保健指導があるからこそ、健康診断で見つかったメタボリックシンドロームの状態を改善するチャンスが生まれます。
項目 | メタボリックシンドローム | 特定保健指導 |
---|---|---|
意味 | 生活習慣病のリスクが高い体の状態 | その状態を改善するための健康支援プログラム |
目的 | 病気のリスク判定 | 生活習慣の改善と健康増進 |
対象者 | 診断基準で判定される人 | 検診で該当者に対して提供される |
内容 | 病気の状態の診断 | 栄養指導、運動指導、フォローアップ等 |
この違いを理解することで、健康管理のためにどんな行動が必要かが分かりやすくなります。
もしメタボリックシンドロームが心配なら、健康診断を受けて、特定保健指導を利用してみることをおすすめします。
まとめ
・メタボリックシンドロームは体の病気リスクが高い状態。
・特定保健指導は健康診断で見つかった人のための生活習慣改善指導プログラム。
・両者は目的も内容も違うが、健康を守るためにどちらも大切。
健康に気をつけるために、正しい知識を持って、早めに対策を始めましょう。
みなさん、「特定保健指導」って聞くとちょっと堅苦しい感じがしますよね。でも実は、これはただの健康アドバイスじゃなくて、メタボリックシンドロームの人が健康を取り戻すために国家や企業がちゃんとサポートしてくれる仕組みなんです。専門家が一緒に目標を決めたり、続けやすく工夫したりしてくれるので、一人で頑張るよりずっと効果的。ちょっとした生活習慣の変化が大きな健康の差になることが多いので、恥ずかしがらずに使いたい制度ですよね。
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