
可処分所得と手取りの違いとは?基本の理解から始めよう
お金に関する言葉でよく聞く「可処分所得」と「手取り」。どちらも収入に関する言葉ですが、実は意味や使い方が少し違います。まずはそれぞれの言葉が何を指しているのか、基本からしっかり理解しましょう。
「可処分所得」とは、収入から税金や社会保険料などの義務的な支出を差し引いた後に自由に使えるお金を指します。つまり、生活費や貯金、趣味などに使えるお金のこと。
一方、「手取り」は、会社や事業主から実際に支給されるお金のことです。給料明細で見ることができ、税金や社会保険料が控除された後の金額となります。
どちらも似ていますが、可処分所得は個人の自由に使えるお金全般を表す概念、手取りは給料の受け取る金額そのものと捉えると分かりやすいです。
手取りと可処分所得の違いをわかりやすくまとめた表
項目 | 内容 | 対象 |
---|---|---|
手取り | 給与や報酬から税金や社会保険料など控除後に受け取る金額 | 給与所得者などの収入 |
可処分所得 | 収入全体から税金・社会保険料など支出を差し引いて自由に使えるお金 | 個人全体の収入 |
このように手取りはあくまでも給与などの受取額で、可処分所得はそこからさらに生活費や他の支払いを差し引いた後の実際に使えるお金のイメージです。
可処分所得と手取りの違いは生活にどう影響するの?
手取りは実際に給料から受け取る金額なので、今月使えるお金の基本となります。
しかし、そこから住宅ローンや教育費、光熱費などの支出を引いたものが可処分所得に近づきます。可処分所得は生活のゆとりや貯金の余裕を把握するのに役立つ指標です。
例えば、給料の手取りが20万円でも、家賃やローン、光熱費などで15万円が必要なら、可処分所得は5万円程度になります。
この5万円が自由に使えるお金と考えると、生活の質や節約、将来の計画に直接影響してきます。
逆に言うと、手取りだけ見て「あまりお金がない」と感じても、家賃が安くて支出が少なければ実は可処分所得が多い場合もあります。
お金の管理を上手にしたいなら、両者の違いと関係性をよく理解しておくことが大切です。
家計管理の視点で理解しよう
家計簿や収支管理をするときは、実際の使える金額(可処分所得)を把握して計画を立てるのが役立ちます。
手取りがあっても、固定費や貯蓄に回すお金を差し引いたら、自由に使っていいお金は意外と少ないかもしれません。
だからこそ、収入(手取り)をベースにして、支出や貯蓄のバランスを計算し、可処分所得を意識した生活を心がけるとよいでしょう。
まとめ:可処分所得と手取りのポイントを振り返ろう
- 手取りは、給与などから税金・社会保険料を引いた後の実際に受け取るお金。
- 可処分所得は、収入全体から税金や社会保険料などの支出を引いた、自由に使えるお金のこと。
- 手取りは「収入の受取額」、可処分所得は「使えるお金の目安」として理解するとわかりやすい。
- 生活費や貯金計画を考えるときは、可処分所得を意識すると家計管理が上手になる。
お金の言葉は難しく感じがちですが、この二つを区別することで自分の収入や支出をよりしっかり理解できるようになります。
ぜひこの記事を参考に、家計やお金の管理を見直してみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
「可処分所得」という言葉を深掘りすると、実は自分の収入全体から税金や社会保険料、さらに必ず払わなければならない支出を引いた後の、本当に自由に使えるお金のことを指しています。だからこそ、給料の”手取り”金額だけを見て安心していると、実際の生活費やローンの支払いなどを除くと使えるお金は思ったより少ないかもしれません。可処分所得を意識すると、節約や貯蓄の計画がしやすくなり、お金の使い方をもっと賢く考えられるんですよ。
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