
確定申告書Aと確定申告書Bとは?基本の違いを知ろう
確定申告書には主に「確定申告書A」と「確定申告書B」の2種類があります。これらは日本の所得税の申告に使う書類で、どちらを使うかは申告する所得の種類によって決まります。
確定申告書Aは主に給与所得や年金所得など、比較的決まった収入がある人向けの簡易な用紙で、会社員や年金受給者が使うケースが多いです。
一方、確定申告書Bは収入の種類を問わず、個人事業主や副業、株取引など多様な所得がある人向けに設計されています。
ざっくり言うと、申告する収入が給与や年金の人はA、その他の収入がある人はBを使うと覚えておきましょう。
確定申告書Aと確定申告書Bの具体的な使い分けと内容の違い
確定申告書AとBの違いをもっと詳しく知るために、それぞれの使い道と特徴、入力項目の違いを見てみましょう。
確定申告書Aは、
- 給与所得者
- 年金所得者
- 配当所得が一定範囲内の人
申告書が簡潔で、記入欄も少なめなので書きやすいのが特徴です。
一方、確定申告書Bは、
- 自営業者(事業所得)
- 不動産所得者
- 副業で雑所得がある人
- 株やFXなどの所得がある人
- 農業所得など
入力項目が多く複雑ですが、これらの多様な所得に対応できるようになっています。
以下の表で簡単にまとめてみました。
確定申告書の種類 | 主な対象者 | 所得の種類 | 特徴 |
---|---|---|---|
確定申告書A | 会社員・年金受給者 | 給与所得・年金所得・一部配当所得 | 簡単で記入欄が少ない |
確定申告書B | 個人事業主・副業者・投資家 | 事業所得・不動産所得・雑所得・株取引等 | 多様な所得に対応可能 |
確定申告書AとBのどちらを使うべき?選び方と注意点
どちらの申告書を使えばよいか迷う場合、一番大切なのは自分の収入の種類を正しく把握することです。たとえば会社員で副業収入が全くないなら確定申告書Aで十分です。
しかし、副業で得た所得が事業所得であったり、不動産収入や株の売買がある場合は確定申告書Bが必要になります。
また、誤ってAを使って提出すると申告が無効となる可能性があるので注意してください。
さらに、確定申告書Bは内容が複雑なので、初めて申告する人は税務署や専門家に相談することを強くおすすめします。
収入の種類ごとに正しい申告書を使うことが節税やトラブル予防につながります。
確定申告書AとBの中で「配当所得」の扱い方はちょっと面白いですよ。配当所得は一定の条件で確定申告書Aで申告できる場合があります。つまり、給与所得者でも少額の配当収入があればAで済むけど、配当が複雑になったり多い場合はBになるんです。これは配当所得が給与所得者にとって親しみやすい収入の一つと考えられているから。普段は見過ごしがちなこの配当所得の条件を知ることで、申告書選びがもっと簡単になりますよ。
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