
LEDと直管蛍光灯の違いとは?基礎知識をわかりやすく解説
照明器具としてよく使われる直管蛍光灯とLED。どちらも部屋やオフィスを明るくするための光源ですが、実は仕組みや特徴が大きく異なります。
蛍光灯はガスや水銀を使って光を作り出します。電気が流れると中の水銀が紫外線を発して、その光が蛍光体に当たって見える光になります。一方LEDは、半導体から直接光を出す照明技術で、省エネ性や寿命の長さが特長です。
このような違いからLEDと直管蛍光灯は寿命や明るさ、消費電力などで大きな差が出ています。
この記事では初心者にもわかりやすいようにLEDと直管蛍光灯の仕組み、メリット・デメリット、選ぶポイントを紹介します。
LEDと直管蛍光灯の具体的なメリット・デメリット
まずはLEDと直管蛍光灯のそれぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
LEDのメリット
- 消費電力が少なく電気代が節約できる
- 寿命が長く交換頻度が低い(約4~5万時間)
- すぐに明るく点灯し、ちらつきが少ない
- 水銀など有害物質を含まないので環境に優しい
LEDのデメリット
- 直管蛍光灯に比べて初期費用が高い
- 発熱が少ないため放熱設計が重要
直管蛍光灯のメリット
- 初期費用が比較的安く手に入る
- 明るさが自然で広範囲に光が届きやすい
直管蛍光灯のデメリット
- 消費電力が多く電気代がかかる
- 寿命が短め(約1万時間前後)
- 点灯時にちらつきや、あたたまるまで時間がかかることがある
- 水銀を含み、廃棄が環境負荷になる
LEDと直管蛍光灯の選び方のポイントとは?環境や用途にあわせて
LEDと直管蛍光灯の違いを踏まえ、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。選び方のポイントをまとめました。
1. ランニングコストを重視する場合
LEDは初期費用がかかっても消費電力が少なく寿命も長いため、長い目で見れば経済的です。家庭やオフィスの電気代節約におすすめです。
2. 環境配慮を考える場合
LEDは水銀を使わず環境負荷が少ないのが特徴です。環境にやさしい暮らしを意識するならLEDが適しています。
3. 明るさや広がりを求める場合
直管蛍光灯は柔らかく広がる光が特長です。読書や作業時に目の疲れにくさを求めるなら蛍光灯も選択肢になります。
4. 工事や取り付けの容易さ
直管蛍光灯は従来の器具を使いやすいですが、LEDは器具や電気配線の対応が必要な場合があります。事前に確認が必要です。
下記の表でそれぞれのポイントを比較するとわかりやすいです。
項目 | LED | 直管蛍光灯 |
---|---|---|
寿命 | 約4~5万時間 | 約1万時間 |
消費電力 | 少ない | 多い |
初期費用 | 高め | 安め |
発熱 | 少ない | やや多い |
環境負荷 | 低い(水銀なし) | 高い(水銀あり) |
以上のポイントを参考に、使う場所や目的にあった照明を選びましょう。
LEDは半導体から直接光を作り出すため、蛍光灯と比べて熱が少ないのが特徴です。熱くならないので子どもが触っても安全が高いですが、その分内部で熱をうまく逃がさないと故障の原因になります。
一方、直管蛍光灯は電気で水銀を発光させているため点灯中に結構熱を持ちます。使う場所では放熱を考えた取り付けが重要です。熱の違いからもどちらが使いやすいか見えてきますね。
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