
GLTDと所得補償って何?基本を知ろう
まずは、GLTDと所得補償がそれぞれどんなものか、初心者にもわかりやすく説明します。
GLTD(Group Long-Term Disability)は、会社などの団体向けに提供される長期障害所得補償保険のことです。
病気やケガで長期間働けなくなった場合に、給与の一部を補償してくれます。
所得補償保険は、働けなくなった時に収入をカバーする個人向けの保険や制度で、通勤中やプライベートでの事故・病気も対象になりやすいです。
両者は所得を守るという共通点がありますが、対象者や特徴が異なります。
この基本がわからないと次の違いの説明も難しいので、ぜひ理解してください。
GLTDと所得補償の具体的な違いとは?
1. 対象者と契約形態の違い
GLTDは主に企業が従業員のために団体契約を結ぶものです。
一方で所得補償保険は個人が自分で契約するケースが多いです。
2. 保険の適用範囲
GLTDは長期の病気やケガで仕事を休むことに対して給与の一部を補償しますが、
所得補償は短期間から利用できるものもあり、幅広いシーンで補償されることがあります。
3. 給付金の計算方法
GLTDの場合は通常、給与の50~70%程度を給付することが多く、
所得補償は契約内容により異なりますが、より柔軟に設定できることもあります。
4. 保険料の負担
GLTDは会社が一部または全額負担することが多いですが、所得補償は全額自己負担です。
これらの違いが利用者の保障の選び方に大きく影響します。
GLTDと所得補償保険、どちらを選べばいい?選び方のポイント
それでは実際にどちらを選ぶべきか、考えるポイントを紹介します。
- 職場の保障制度を確認する← まずは会社がGLTDを提供しているかどうかを確認しましょう。
もし既にGLTDがあるなら、個別の所得補償保険は不要な場合もあります。 - 保障の範囲をチェック← プライベートの事故や家業・自営業の方はGLTDが使えないことも多いので、所得補償保険が有効です。
- 保障期間や給付額のニーズ← 長期でしっかり収入を守りたいならGLTD、短期間で柔軟に対応したいなら所得補償が使いやすいです。
- 保険料の負担を考慮← GLTDは会社負担があるので経済的に楽ですが、所得補償は負担が増える代わりに自由度が高いです。
これらを踏まえて、自分の生活や仕事の状況に合った保障を選ぶことが大切です。
GLTDと所得補償の違いまとめ表
項目 | GLTD(団体長期障害保険) | 所得補償保険(個人向け) |
---|---|---|
契約形態 | 団体契約(企業が契約) | 個人契約 |
対象者 | 会社の従業員 | 個人や自営業者 |
補償期間 | 長期(数ヶ月~数年) | 短期~長期まで様々 |
給付額 | 給与の50~70% | 契約により自由 |
保険料負担 | 会社負担が多い | 個人負担 |
補償範囲 | 病気・ケガによる労務不能 | 幅広い事故・病気をカバー |
いかがでしょうか。GLTDと所得補償は似ているようで、実はとても特徴が違う保障です。
それぞれの長所と短所を理解して、あなたの生活に合う方を検討してみてください。
このブログがあなたの保障選びの参考になれば幸いです!
GLTDは社員が長期間働けなくなった時に会社が備える団体の保険という話ですが、実はこの保険、社会保障制度と組み合わせて考えると意外に面白いんです。例えば、病気で休んだ際に健康保険の傷病手当金が出る間はGLTDの給付が始まらず、傷病手当金が終わると初めてGLTDの給付がスタートするケースもあります。
こんな仕組みがあるおかげで重複せず、手厚い保障が可能なのです。また、会社が負担してくれるケースが多いので、実はかなりお得な制度とも言えますよね。こうした細かい制度の重なりは知っておくと保険選びが楽しくなります!