
杉材と桧材って何が違うの?基本の特徴をわかりやすく解説
木材の中でも特に有名な杉材(すぎざい)と桧材(ひのきざい)ですが、どちらも日本の建築や家具でよく使われています。
まずは、それぞれの木がどんな特徴を持つのかを押さえましょう。杉は軽くて柔らかく、赤みがかった色合いが特徴的です。反対に桧は硬くて強く、色は白っぽくてとてもきれいです。
この違いが使い分けで重要になっていきます。杉材は軽さと加工のしやすさが魅力で、桧材は耐久性や美しさに優れているため、用途によって選ばれています。
それでは次に、もっと詳しく杉材と桧材の特徴を見ていきましょう。
杉材の特徴と利用シーン
杉材は日本全国で多く見られる木で、成長も比較的早いです。
軽いので運びやすく、柔らかいのが特徴です。
気軽に使えるため、住宅の内装、柱や梁(はり)、家具などでよく使われます。
また、杉は木目が縦に細かく通っていて、色も赤みがあり温かみがあります。
吸湿性があるので、梅雨の時期でも湿気を調節してくれる働きもあります。
ただし、柔らかい分、傷がつきやすいので表面の保護やメンテナンスが重要です。
次の表に杉材の主な特徴をまとめます。
桧材の特徴と利用シーン
桧材は日本の高級な樹種のひとつとして知られ、建築材としても特に有名です。
軽さと強度のバランスが良く、耐久性に非常に優れています。
色は白っぽくて清潔感があり、手触りも滑らかで美しい木目です。
このため神社仏閣や浴槽、家具、高級建具にもよく使われています。
独特の爽やかな香りも魅力のひとつです。
また、防虫効果や腐りにくい性質があり、長く使いたいものに最適です。
重さも杉より重いので、柱や梁に使うと建物の強度を高めることができます。
次の表に桧材の主な特徴をまとめます。
杉材と桧材の違いをまとめてみよう
ここまで見てきたように、杉材は軽くて柔らかく、暖かみのある赤っぽい色なのに対し、桧材は硬くて強く、白っぽくて美しい木目です。
どちらも日本の暮らしには欠かせない木材ですが、使いどころが違うため、その違いを理解して選ぶことが失敗しないポイントです。
また値段も桧材の方が高くなることが多いため、予算を考えて選ぶのも大切です。
以下の表で主な違いを整理しました。
項目 | 杉材 | 桧材 |
---|---|---|
色 | 赤みがかった黄色〜赤色 | 白っぽく明るい |
硬さ | 柔らかい | 硬い |
重さ | 軽い | やや重い |
加工のしやすさ | 良い | やや難しい |
耐久性 | 普通 | 高い |
香り | やさしい木の香り | 爽やかで独特な香り |
価格 | 比較的安価 | 高価 |
杉材か桧材か、どちらを選べばいい?用途別のおすすめ
最後に、実際にどちらを選べばいいか迷った時のヒントをお伝えします。
もし軽さや加工のしやすさを重視するなら杉材がおすすめです。
たとえば壁や天井、家具の表面素材など、手軽に扱いたい部分に適しています。
反対に耐久性や美しさ、香りを重視する場合は桧材を選びましょう。
神棚や浴槽、重要な骨組み部分、長く使う家具には最適です。
このように用途や目的によって使い分けることで、木の良さを最大限に活かせます。
工事やDIYで木材を使うときは、ぜひ今回の違いを参考にしてみてくださいね。
杉材の「吸湿性」は実はとてもおもしろい特徴です。湿度が高いときには湿気を吸い、乾燥すると放出するという自然の調湿機能があるんです。だから、梅雨時でも家の中の湿度を和らげる効果が期待できます。しかもこの性質が、木材の収縮や膨張を抑えて、住宅の快適さを保つことにつながっているんですよ。木って単に材料として使われるだけでなく、こんなに賢い役割も担っているのがすごいですね!